1.なみだの操
作詞:千家和也
作曲:彩木雅夫
あなたのために 守り通した女の操
今さら人に 捧げられないわ
あなたの決して お邪魔はしないから
おそばに置いて ほしいのよ
お別れするより 死にたいわ
女だから
あなたの匂い 肌に沁みつく女の操
棄てられたあと 暮らしてゆけない
私に悪いところが あるのなら
教えてきっと 直すから
恨みはしません この恋を
女だから
あなたにだけは 分かるはずなの女の操
汚れを知らぬ 乙女になれたら
誰にも心恋りは あるけれど
あなたを 疑いたくない
泣かずに待ちます いつまでも
女だから
2.北の宿
3.北の恋唄
作詞:千家和也
作曲:彩木雅夫
北に咲く花 吹く風の
春は名ばかり まだ寒い
惚れた私の 気も知らぬ
悪いあなたに どこか似てる
北に降る雨 さす傘を
クルリ回せば 飛ぶしぶき
惚れた私が 物陰で
流す泪に どこか似ている
北に飛ぶ鳥 はぐれ鳥
沈む入陽に ねぐら探す
惚れた私が 眠れずに
あなた待つ身に どこか似ている
4.夫婦鏡
作詞:千家和也
作曲:彩木雅夫
たとえ死んでもいいわ あなたのためなら
幸福な女だと 世間は言うでしょう
あなたの重荷に なりたくないのよ
夫婦鏡に映しだす 別れの薄化粧
泪をためていた
女がいたことを覚えていてほしい
何もくんでないわ あなたのためなら
言いつけを守るのは 私の務めよ
あなたの名前を 汚したくないのよ
夫婦鏡の裏側に 二人の名を書いて
ひそかにみつめてた
女がいたことを覚えていてほしい
いいえ困らせないわ あなたのためなら
生まれつきお互いに 立場が違うわ
あなたに迷惑 かけたくないのよ
夫婦鏡の片方を 形見に抱きしめて
悲しく身を引いた
女がいたことを覚えていてほしい
5.浮草の宿
作詞:千家和也
作曲:彩木雅夫
逢いたさに狂うほど痩せました私
走り書きをひとつ残し あなたが消えてから
惚れて惚れて惚れぬいて
泣いて泣いて泣きぬれて
灰になるまでついてゆきたい
ねぐらへ鳥が帰ります あなたに逢いたい
真夜中の急行でこの街に着いた
宿の扉叩く音はよけいにみじめです
惚れて惚れて惚れぬいて
泣いて泣いて泣きぬれて
他にいい女 出来たでしょうか
枕を抱いて眠ります あなたに逢いたい
何ひとつ不自由なく暮らしてた頃が
まるで夢かうそのようで 心が乱れます
惚れて惚れて惚れぬいて
泣いて泣いて泣きぬれて
肌は誰にも許したくない
名もない花が咲いてます あなたに逢いたい
6.おんなの運命
作詞:千家和也
作曲:彩木雅夫
別れるよりこの場で死ねと
言われる方がいい
尽すだけ尽して捨てられる
おんなの運命
ああ この世には不幸な女には
頼れる神様はどこにもいないのね
身につけたおまもりは何のため
お願いよ私には あなただけ
情けをかけてほしい
叩かれても仕方がないわ
私が悪いなら
手をついて詫びるわ泣きながら
おんなの運命
ああ あとも見ず手のひら返すよに
あなたは私から離れてゆけるけど
やせ細るこの躯誰のせい
お願いよ私には あなただけ
情けをかけてほしい
いたわるような気持があれば
あなたも泣けるはず
耐えるだけ耐えても嫌われる
おんなの運命
ああ 残された女に出来ること
一体何がある教えてほしいのよ
泣くことと待つことと祈ること
お願いよ私には あなただけ
情けをかけてほしい
7.恋は紅いバラ
作詞:千家和也
作曲:佐渡寿一
銀の首飾り むせび泣くテナー
ゆれてとける髪 恋は紅いバラ
飲みかけのグラス 紫のけむり
唇も濡れて 夜は更けてゆく
泣かせてマンボ 酔わせてマンボ
蝶のように羽のように 二人でマンボ
抱かれてマンボ 燃やしてマンボ
今宵こそ結ばれて 二人でマンボ
流れ星一つ 誘われてフロアー
甘くかかる息 恋は紅いバラ
七色のライト 眼をとじて涙
さよならは嫌い 夜は更けてゆく
泣かせてマンボ 酔わせてマンボ
蝶のように羽のように 二人でマンボ
抱かせてマンボ 燃やしてマンボ
今宵こそ結ばれて 二人でマンボ
8.東京無情
作詞:吉岡治
作曲:岸本健介
可愛い女と あなたにいわれ
女房きどりで ついてきた
ネオンまたたく 東京で
惚れた惚れた 惚れた分だけ泣かされた
しあわせ 嘘つき 東京無情
も一度逢えたら あなたのために
やはり尽くすわ 痩せるほど
他人ばかりの 東京で
あなたあなた あなたどうしているかしら
しあわせ 想い出 東京無情
お酒を飲むひと この指とまれ
みんな似たような 淋しがり
恋の砂漠の 東京で
明日は明日は明日は いいことありそうな
咲く花 散る夢 東京無情
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